2016年07月09日

7/2 日本フィルハーモニー交響楽団 第319回横浜定期演奏会

横浜みなとみらいホール。

アレクサンドル・ラザレフ指揮
辻本玲(チェロ)

ドヴォルジャーク「チェロ協奏曲」
  休憩
ドヴォルジャーク「交響曲第8番」

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ラザレフと日フィルは、評判がよいようだし、大好きな曲が2曲並んでいるので、
横浜まで出かけた。
もっとも、もう一週間も前のことである。

ドヴォルジャークは、ひと頃ちっとも聴きたいと思わなかったのに、
最近妙にまた聴きたいと思うようになった。
2曲とも昔大好きだった音楽である。
ラザレフも指揮棒を持ってなかったような。ロシアの人は使わない人が多いのかな?
チェロのソロは、日フィルの方である。
協奏曲も悪い演奏じゃなかったけど、交響曲が始まるや、指揮者はコンチェルトでは、
大分遠慮していたというか、ソリストの引き立て役に廻っていたのだな、と思った。
そういうところも、このオーケストラに愛されている所以なのかも知れない。
ラザレフという人は、70歳ぐらいだろうか? 今でもこんなに音楽を愛しているというのが、伝わってくるような指揮ぶりだった。歌うべきところはたっぷり。激しいところは激しく。やさしいところは優しく。強弱の差もたっぷり。
人も音楽も、温かい血が流れているという感じである。
アンコールでは、客席の方を向いて振ってしまうという、こういうことを恥ずかし気もなく、平気でやってしまうところが、また愛すべき感じがしないでもなかった。
オケの労い方だって、ハンパない。
またオケも、その愛情に必死で応えた感じだった。
ラザレフは、眼鏡取ると、なんかアンソニー・ホプキンスに似てたな。

終演後、下のフロアへ降りると、ロビーで誰でも参加できるパーティがあるという。
ただ酒に弱いネコメも、ビール貰って参加させてもらった。
ラザレフが首席指揮者として最後の横浜定期だとかで、ラザレフの軽いスピーチもあった。
「休憩中に帰って、串焼屋さんに行かないで、最後まで聴いてくれてありがとう」
とかなんとか、ユーモラスなおっさんだった。
ソリストのインタビューの後、日フィル団員による、モーツァルトのフルート四重奏曲第1番の全曲演奏があった。
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フルートの方は、本番のコンチェルトやシンフォニーでも素晴らしいソロを披露していて、舞台上では指揮者にも格別労われていた。ロビーでの演奏もとても良かった。
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ロビー会場には、オケとラザレフの想い出の写真なぞも飾られていて、
上の写真はラザレフの愛猫の、ムーシャちゃんなのだとか。
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2016年06月14日

第618回紀伊國屋寄席

紀伊國屋ホール。

一花「転失気」
志ん吉「寄合酒」
三之助「かぼちゃ屋」
小さん「お神酒徳利」
  ――仲入――
文治「寿限無」
小三治「青菜」

小三治の「青菜」を生で聴いたことがなかったので――ここはネタ出しされてるから――出かけた。
紀伊國屋寄席へ来たのは、何年ぶりだろう?
10年以上は来てなかったと思う。
三越なんかも、そうだけど、やっぱりこういう老舗の会は、なんかよいね。

三之助のこのネタは、何度も聴いたことがある。
下手では決してないけれど、生真面目な感じであまり面白くはないね。
多分得意にしてるからこそ、よくかけるんだろうけれど。
小さんは、口調からして、喋りを生業としている人と思えない。
好きでも嫌いでも、特にないけれど、大看板を掲げてる以上、ちょっと一言云いたくもなる。
文治は、なんか当代権太楼に、やけに似ているね。
結構面白くはあったけど、ちょっとどうかと思う。
芸人は、年をとれば良くなるとは限らない。衰えるばっかりで、30代、40代の方がよかったという人も結構いる。
でも、小三治は、今が、というか、年を取ってからの方が、本当にいいとネコメは思う。
あの、ちょっとキザだったところが無くなってね、枯れてきた今が最高にいいと思うよ。
この日の「青菜」も本当によかった。

帰って遅い晩御飯の一品に、水菜のおひたしを作ったんだけど、小三治が「鰹節をたっぷりかけて」青菜を植木屋さんに、と云ったのを思い出して、ネコメも沢山鰹節を振り掛けて、おひたしを食べたよ。

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2016年04月04日

4/3 第25回赤堤亭

三界寺別院大広間。

さん光「新聞記事」
ほたる「元犬」
扇遊「妾馬」
  仲入
権太楼「鰻の幇間」

100畳くらいある大広間に一杯のお客さん。
扇遊が結構たっぷり情濃く聞かせたので、遡ってで申し訳ないけども、正直前の若い二人は、もう少し短めで済ませてほしかった。
普段そんなに落語を聴かなそうなお客さんが多い会場だから、若手が20分ずつは、正直なかなかしんどいと思う。
あぁいうことは、誰が決めてるのかな?
権太楼がマクラで、昔の幇間持ちの玉介師匠のことを云ってたけど、芸人同士の身分のこととか、なんか考えさせられる。
道理で昔の文楽演ずる幇間は、悲哀が滲んでいる訳だ。
権ちゃんの幇間持ちは、とにかく騒がしくって、可笑しい。
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2016年02月25日

本日のラジオ深夜便「深夜便落語100選〜名人芸を味わう」

2016年2月26日(金) 午前1:05〜午前2:00(55分)

深夜便 落語100選〜名人芸を味わう
         
「やかん」 十代目 桂文治

【ゲスト】十一代目 桂文治
【解説】法政大学総長…田中優子
【きき手】遠藤ふき子

NHKラジオ第一とFM放送で。
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2016年02月16日

2/15 講談新宿亭――昼の部――

新宿永谷ホール

みのり
紅佳
松之丞「芝居の喧嘩」
蘭「阿武松」
京子「南部坂雪の別れ(ショート・ヴァージョン)」
紫「富士山とパイオニアの女性たち(前編)」
松鯉「山吹の戒め」
  仲入
阿久鯉「英一蝶」
陽子「徳川天一坊〜生い立ち」

松之丞は、いつもの汗たらたらな感じで。
蘭の「阿武松」は、訳あって急きょ憶えた理由を説明してたけど、落語でも聞き慣れたこの話、ことごとくこの話の勘所を外してやってしまったような印象で、あまり面白くなかった。
京子は、声がいい。
紫先生は、最近自作らしい、この富士山関係のものに当たることが多い。
松鯉先生は、こういう手の内に入った軽い話になると、横道にそれながらとか、なんとも自在で、楽しい高座になる。70過ぎてからか? 段々軽さが出るようになったような気がする。
阿久鯉は「浅妻船」を少し違った感じで。まぁ、「浅妻船」かな?
「徳川天一坊」は、あんまり聞いたことないけど、この主人公は、悪いヤツやな。陽子は、マクラで亡くなった日本講談協会の最高顧問を務めてらした方の、想い出話など。
出演者が多彩で、面白い番組だった。
お客さんの中に、誰かが口演中、暑かったのか、上はメッシュのアンダーシャツ一枚になって、着替えてるオッサンがいた。
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2016年01月31日

1/30 都響スペシャル

東京芸術劇場コンサートホール

アラン・ギルバート指揮
ベートーヴェン
「序曲〈コリオラン〉」
「ピアノ協奏曲第3番」
 イノン・バルナタン(ピアノ)
  休憩
「交響曲第7番」

指揮のギルバートはガッチリしてて、登場する姿を見ると、NYフィルの音楽監督というよりは、NYヤンキースの臨時コーチじゃないか、といった風貌で、指揮姿もどこか荒々しい。
このベートーヴェン・プログラムも、基本的にズッシリとした響きで貫かれていた。
もっともピアノ協奏曲の方は、ピアニストが軽身の響きの持ち主で、伴奏もそれに合わせていたろうと思うけれど。3番のコンチェルトも久しぶりに生で聴いたけど、本当にいい曲だな、と思った。ピアノのバルナタンという人はとても小柄な痩せた男の人なんだけども、アンコールで駆け抜けるように弾き切ったソナタ6番のプレストといい、重厚さはないけれども、スマートな演奏が結構心地よかった。

指揮者の意向があってのことだろうけれど、この日ティンパニが随分気持ちよく派手に鳴っていると思っていたら、交響曲第7番の本当の最後の最後に、撥で、ティンパニの皮を叩き破る、というか、ぶち抜く、という珍事があった。
コンサート通いも結構長いことしてるけど、こんなの初めて見た。
指揮者がオーケストラを立たせ、一度引っ込んで再度登場すると、まず最初にそばまで来て労ったのは、そのティンパニ氏の元だった。
こういうこともあるから、ライヴは楽しいね。
バルナタン・アンコール
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2016年01月22日

1/21 第1828回NHK交響楽団定期演奏会Bプログラム

サントリーホール。

トゥガン・ソヒエフ指揮
グリンカ「歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲」
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」
ショパン「マズルカ作品63-3」(ソリスト・アンコール)
 ルーカス・ゲニューシャス(ピアノ)
  休憩
チャイコフスキー「バレエ音楽『白鳥の湖』抜粋」

ソヒエフは、プログラムによると、ムーシン、テミルカーノフ、ゲルギエフらに学んだそうだ。
そういえば、指揮棒を持たずに両腕で雄弁に語るところはテミルカーノフに、時折指先をブルブルさせるところなんかゲルギエフに、それぞれよく似てる。
活きがよくって、曖昧さがなくって、中々気持ちの良い音楽を聞かせる。
中でもコンチェルトは、指揮者とソリストが一体になって、同じ方向性でいい演奏にしようと作り上げてるような感じがして、聴いていて素直にいい曲だな、と感心させられた。
アンコールのマズルカもよかった。ショパンが沢山聴きたくなったよ。
「白鳥の湖」抜粋は50分くらいあったんだけど、演奏は立派だし、美しい旋律が溢れていて、のんびり聴いていたら、とても楽しかった。チェロやトランペットのソロも聴き応えがあった。
ソヒエフの力か、パーヴォ効果か? 最近のN響は演奏態度からして、覇気に溢れていて、あの長年乙に清ましてつまんない演奏を繰り返していた、あのN響から本当に脱却して、本当の一流オーケストラへと変貌しつつあるのかもしれない。
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2016年01月20日

1/19 リッカルド・ムーティ指揮シカゴ交響楽団

東京文化会館

プロコフィエフ「古典交響曲」
ヒンデミット「弦楽と金管のための協奏音楽」
  休憩
チャイコフスキー「交響曲第4番」

プロコフィエフの木管奏者たちと弦楽群の演奏と音色の見事なこと。
終楽章のハンパない愉悦感。
一転ヒンデミットでは金管群と弦楽群の重厚な響きで会場を圧する。
その両方のすごさを足したようなのが最後のチャイコフスキー。
ムーティはチャイコでは強弱、緩急を思いっきり駆使しまくって、音の一大絵巻でも描いているかのようだった。またオーケストラの鳴りっぷりのよさといったら。
これぐらい見事な音と、アメリカらしい切れのよさがその演奏にあったら、現代音楽だって、いつももっと、ずっと立派に聞こえるに違いない。

日本公演は2日ともアンコールなし。昨日の「巨人」と今日の「古典」が、個人的には良かったな。
耳に贅沢な思いはさせた割に、なんとなく感動は薄い2日間でもあったけれど。
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2016年01月19日

1/18 リッカルド・ムーティ指揮シカゴ交響楽団

東京文化会館

ベートーヴェン「交響曲第5番『運命』」
  休憩
マーラー「交響曲第1番『巨人』」

「運命」と「巨人」。
どうよ、このタイトル付き二大名曲組み合わせ。
この、まがい物企画みたいなプログラム。
しかし、これが本物のムーティ&シカゴ響の組み合わせとなれば、話は別だ。
高い価格設定にもかかわらず、大入満員。

「運命」は、思いの外ゆったりとした演奏で、昔の巨匠風。
やや大時代的な感じすらした。
だけど、「巨人」はよかったな。
マーラーがこれほど古典的なロマン派音楽として演奏されることは、あまりないんじゃないか?
こちらもゆったりと演奏されたけど、小さな水の流れが、いつの間にか海になっているみたいに、小さな楽節の積み重ねが、いつの間にか巨大な音楽になっているのに、気が付くと飲み込まれているような、素晴らしく立派な建築物を、中から見上げているような気分にさせてくれた。
もう少し残響の豊かなホールだったら、もっとよかったかな、とも思ったけど。
シカゴのブラス・セクションの相変わらずの立派さ。

隣の席のおじさんが、演奏中足でリズムとったり、時折指揮したりするのに参った。
指揮者は一人で十分だよ。って云いたかった。
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2016年01月17日

1/16 東京交響楽団 第637回定期演奏会

サントリーホール
秋山和慶指揮

ヒンデミット「ラグタイム」
ケルシェック「トランペット・ダンス」
 マティアス・ヘフス(トランペット)
  休憩
ショスタコーヴィチ「ピアノ協奏曲第1番」
小曽根真「マイ・ウィッチズ・ブルー」(ソロ・アンコール)
 小曽根真(ピアノ)マティアス・ヘフス(トランペット)
ショスタコーヴィチ「ジャズ組曲第2番」

しばらく前まで、祖師谷大蔵の路地を入ったところに、「祖師谷カレー」という美味しいカレー屋さんがあった。
髭をたくわえた男の人が、一人で切り盛りしていたけど、その人はジャズ・ファンらしくって、お店にはマイルスの「ビュチェズ・ブリュー」が飾ってあったりした。
そこへ土曜日の夜に行くと、いつも小曽根真がパーソナリティを務めていた、「オズ・ミーツ・ジャズ」というラジオ番組がかかってた。
その番組を聴くのは、そこでだけだったけど、いつか小曽根真を生でも聴いてみたいな、とは思っていて、ついに出かけたのがこのコンサートだった。
小曽根は全編軽やかな音で軽妙に弾き切って、ショスタコーヴィチ若かりし頃のこの作品ならば、こんな演奏も悪くもないかもとは思った。
ヘフスのトランペットがブリリアントだった。
ヘフスのために書かれた「トランペット・ダンス」はアメリカの映画音楽みたいな印象の曲で、つまんないとも云えないかも知れないけど、面白くもなかったな。
「ジャズ組曲第2番」の中の1曲は、キューブリックの「アイズ・ワイド・シャット」に使われていた曲で、アレが生で聴けたのは、何となくよかったと云えば、よかったけど。
指揮者の秋山和慶は、名前こそ昔から知っているけれど、ネコメは今回初めて見た。日本人指揮者の中では重鎮の一人と云っても過言ではないのかも知れないけど、全編聴く者のイマジネーションになんら訴えてくることのない、つまらない演奏でまいった。
posted by ネコメ at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする